子どもとお金の勉強

赤ちゃん お金の勉強 いつから?0歳から始める発達段階別かかわり方ガイド

2021年9月9日

赤ちゃんのお金の勉強、本当に「いつから」始めていいの?

結論から言うと、「いつから」に正解はありません。0歳からでもできることがあります。

「お金の勉強」と聞くと、数を数えたり、計算ドリルをしたりするイメージを持つ方が多いかもしれません。

でも、赤ちゃん期から始めるお金教育はまったく別のものです。

ここで言う「お金の勉強」とは、日常の体験・言葉がけ・遊びを通じて、お金という存在に自然に慣れ親しむことを指します。

「お金という物がある」「物を買うときに使う」「もらう・渡すというやりとりがある」。こうした感覚の積み重ねが、幼児期以降のお金教育の土台になります。

早い時期から始める意義は、「詰め込む」ためではなく「怖くない・自然なもの」として刷り込むためです。

お金を「怖いもの」「大人が隠すもの」として育ってしまうと、後から正しい金銭感覚を育てることが難しくなります。

0歳から無理なく、生活の中に取り込むことが大切です。

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生後9〜10か月に起きる「9か月革命」とは?

生後9〜10か月ごろは、赤ちゃんの脳が大きく変わる「認知のターニングポイント」です。

発達心理学では、生後9〜10か月ごろに赤ちゃんの認知能力が急速に発達する時期を「9か月革命」と呼ぶことがあります(※発達段階の名称・時期については研究者により異なります)。

この時期の赤ちゃんに何が起きているかというと、「物の名前と実物を結びつける力」「顔や声を記憶する力」「大人の行動をまねる力(模倣)」が急に育ち始めます。いわゆる「人見知りが始まる時期」「バイバイをまねるようになる時期」と言えば、思い当たる方も多いのではないでしょうか。

この時期は、繰り返し見せること・声に出すことが脳に刻まれやすい時期でもあります。だからこそ、日常の買い物場面を見せる、「おかね」という言葉を繰り返す、といったかかわりが意味を持ち始めます。

この時期に親ができること

特別なことをする必要はありません。日常の場面を少しだけ意識するだけで十分です。

  • スーパーやコンビニでお金を出す瞬間を、赤ちゃんに見せながら「お金を払っているよ」と声に出す
  • おつりを受け取るとき「ありがとう、おつりをもらったよ」と実況する
  • 硬貨を手のひらに乗せて見せる(誤飲リスクを考慮し、赤ちゃんには触らせず親が持って見せる形にする)
  • 「これはお金だよ」「買い物に使うんだよ」と自然な言葉がけをする

0歳・1歳・2歳の発達段階別:今日からできること

月齢によって「できること」は変わります。無理に先を急がず、その時期に合ったかかわり方を選びましょう。

0歳(〜11か月):感覚で「お金という存在」に触れる時期

0歳の赤ちゃんに求めることはシンプルです。「お金という物がこの世にある」ということを、五感でゆるやかに感じてもらう時期です。

  • 見せる:硬貨を親の手のひらに乗せて見せる。ただし誤飲の危険があるため、必ず親が持ったまま見せる形にする
  • 音を聞かせる:財布の中でコインが触れ合う音・レジの音など、買い物に伴う音を一緒に体験する
  • 場面を見せる:スーパーのレジ・自動販売機など、お金を使う場面に連れて行き「今お金を使っているよ」と声に出す
  • 言葉を聞かせる:「おかね」「かいもの」という言葉を、日常の中で繰り返し聞かせる

1歳(1歳0か月〜1歳11か月):「渡す・受け取る」動作を楽しむ時期

1歳になると、手でものを渡す・受け取るという動作が上手になってきます。この「渡す・受け取る」という行為は、お金のやりとりの原型でもあります。

  • おもちゃのお金で遊ぶ:ままごとセットや木製のおもちゃのお金を使って「どうぞ」「ありがとう」のやりとりを繰り返す
  • 自動販売機を一緒に体験:お茶を買う場面で、ボタンを一緒に押したり、出てきた商品を受け取ったりする体験を共有する
  • スーパーのセルフレジを活用:バーコードをかざす・画面を操作する場面を隣で見せながら「お金を払っているよ」と声に出す

キャッシュレス決済でも問題ありません。「物を手に入れるために何かを渡す・支払う」という体験の流れを共有することが大切です。

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2歳(2歳0か月〜2歳11か月):欲しい・がまんの芽生えを活かす時期

2歳になると「これほしい!」という自己主張が始まります。欲求が生まれたからこそ、「がまん」「待つ」「交換する」という概念を体験できるようになります。

  • 少し待つ体験を積む:「これほしい!」と言われたとき、すぐに買わず「今日はあれを買いに来たから、また今度ね」と穏やかに伝える
  • おもちゃのお金で数遊びを:「1枚、2枚…」と数えながら渡す遊びを取り入れる
  • 言葉と行動をセットにする:店員さんに商品を渡してもらったとき「ありがとうって言おうね」と一緒に声に出す

がまんを強制するのではなく、「待てたね、えらかったね」とプロセスをほめることを大切にしてください。

よくある「やりすぎ」に注意:やってはいけないこと

赤ちゃん期のお金教育は「体験・言葉がけ・遊び」の延長線上にあります。それを外れると逆効果になることがあります。

  • 数字・計算を詰め込もうとする:「1円・5円・10円の違いを教えよう」と早い段階から数字の学習をさせようとすることがあります。0〜2歳の時期に数の概念を理解するには発達的に早すぎることが多く、親も子も疲弊するだけになりがちです。
  • お金を「怖いもの・汚いもの」として遠ざける:「お金は汚いから触っちゃダメ」「お金の話は子どもには早い」と避け続けると、お金に対して不必要な恐怖感や罪悪感を持ちやすくなります。
  • 「うちには買えない」を頻繁に口にする:欲しいものを断る際に「お金がないから無理」「うちは買えない」という言葉を繰り返すと、お金に対して漠然とした不安感・欠乏感を植え付けるリスクがあります。「今日は〇〇を買いに来た日だから、これは今度にしようね」という形で、「選ぶ」「計画する」という体験に変換するのがおすすめです。

共働き家庭だからこそできる「日常の中のお金体験」

共働き家庭は、実はお金体験を積む機会が日常にあふれています。特別な時間を作らなくて大丈夫です。

保育園の送り迎えのついでに寄るコンビニ・スーパーは、立派なお金の学び場です。「今日はこれを買うよ」「レジでお金を払うよ」と一言添えるだけで、赤ちゃんにとっての「お金体験」になります。

キャッシュレス中心の家庭でも問題ありません。スマートフォンをかざす・カードを通す場面で「今、お金を払っているんだよ」と声に出すだけで、「物を手に入れるために何かを支払う」という概念は少しずつ伝わります。

週末に時間を作って「お金の勉強」をしよう、と構えなくていいのです。隙間時間を活用した教育スタイルが、共働き家庭には合っています。

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まとめ

「いつから始めるか」より「どう関わるか」が大切です。

0歳から始めるお金教育とは、計算や数字の学習ではありません。日常の買い物を一緒に体験する、「おかね」という言葉を繰り返す、おもちゃのお金でやりとりを楽しむ。そうした小さな積み重ねが、子どものお金感覚の土台になります。

  • 0歳:見せる・聞かせる・言葉がけ
  • 1歳:渡す・受け取るを楽しむ
  • 2歳:欲しい・がまん・ありがとうの体験

まずは今日の買い物から、「これはお金だよ」と一言添えることから始めてみましょう。

よくある質問

Q1. 赤ちゃんにお金を触らせても大丈夫ですか?
硬貨は誤飲の危険があるため、特に3歳未満の子どもには直接触らせず、親が持って「見せる」形にするのが安全です。1歳以降であれば、おもちゃのお金を使ったままごとで安全に楽しめます。
Q2. キャッシュレス中心の家庭でも赤ちゃんにお金を教えられますか?
十分に教えられます。電子マネーをかざす場面で「お金を使っているよ」と声に出すだけで、お金と物の交換という概念が少しずつ伝わります。現金がなくても、やりとりの場面を見せることが大切です。
Q3. お金の勉強を早く始めすぎると、お金に執着する子になりませんか?
赤ちゃん期に「生活に必要な道具」として自然に触れさせることが大切です。がまんする体験・ありがとうと言う体験を積み重ねることで、感謝や節度を学ぶ土台になります。お金を特別視せず、日常の一部として扱うことが、健全なお金感覚につながります。
  • この記事を書いた人

マネスタぱんだ

お金の勉強(マネースタディ)=『マネスタ』 子どもが生まれたことをきっかけに、投資診断士・FP(ファイナンシャルプランナー)2級を取得。 起立性調節障害(OD)の娘と中学受験に挑戦中の親でもあります。 「学校では教えてくれないお金のこと」を、マネー教育・デジタルリテラシー・知育を通じてわが家で実践中。 子どもの未来のために、親も一緒に学んでいきましょう! 一緒にマネスタしよう♡ ↓Follow me♡↓

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